繊維筋痛症の症例

こちらの記事は2012年のブログ記事です。

こんばんは。

少し忙しいのが落ち着いた、広島市南区の整体 口コミNo.1の佐々木整骨鍼灸院です。

今日は繊維筋痛症と病院で診断され、3ヶ月入院治療をした経験がある方が来院されました。

病院で正式に繊維筋痛症と診断されず来院される方は結構多いのですが、確定診断された方は初めての来院で 診断確定され方がどのような経過をたどり、辛い経験をされてきたのか・・・ 本当に大変だったな~というのが正直な感想です。

繊維筋痛症

その方は10年前に発症

色々お話しを聞くと今まで強い自分!だったのがこんなに弱くなった自分を認めることが出来ずその辺りの葛藤があった頃から発症したようです。

本当の原因は未だにはっきりとわかっていませんが、僕個人の考えとしては、やはり心理的要因とかなり密接に関連があると思っていますが、そうでない場合もあると思われますので、簡単では無いと思っています。

この方は繊維筋痛症では有名な戸田先生 の所へ行き入院し色々と薬を試したそうですが全く効かず肝臓の数値が悪くなって薬物治療を断念したそうです。

実は田先生 10年くらい前?? ある勉強会で知り合いになり、うちの治療院へ鍼灸の事について聞きたいという事で来院され戸田先生と色々とお話しをしたことがあります。ニコニコ

本当に研究家で我々のような医療類似行為者に対しても非常に友好的な態度で接して頂くことが出来ました。

今は全くおつきあいは無いのですが、数年前に NLPの勉強会でも久しぶりにお逢いすることができ、様々のことに興味を持たれ積極的に行動される先生は滅多にいらっしゃらないと思いました。

話しはそれましたが、今日来院された繊維筋痛症の方。

興味深い事を言われました!

「痛みを治すことを諦めた時(止めた時)、少し痛みが楽になってきたんです!」

この言葉は非常に深いです!

まだ痛みがあり、苦しい状態なのですが、「痛みに囚われないようにしたり、意識をなるべく違う事に焦点を当てるようにしたら、何とか仕事を事なく過ごせるようになったんです。今日ここ(佐々木整骨鍼灸院)に来たのは、積極的に痛みを取ることを望んで来たわけでは無く、色々と話しを聞いてもらいながら 少しでも楽になれば良いかな~くらいの気持ちで来ました!」とのこと。

それを聞いた時、

ホントに「凄いな~。なかなかその境地になれないよ!僕も積極的に痛みを取る治療では無く、少しでも楽に物事を考えることが出来る考え方と、少しでも全体的なバランスが整うような自分で出来る調整法、今日来て少し気持ちも身体も楽になったかな~って思えるような治療を選択するね~」という事で治療を開始しました。

先ずは発症した当時の状況を色々とうかがいました。

それからその時の様々な状況の中でどんなことが身体と心に起こっていたか?を僕なりの仮説で説明させて頂き、前回にも書いた【強い自分と弱い自分との葛藤】が問題になっているのでは無いか?と感じたことを言わせてもらいました。

そして今出来る自己調整として自律神経系の調整が上手くいってないように感じましたので、井穴刺絡療法 を試してみないか提案しました。

その前に血を抜くツボへ軽く刺さない針を当て今ある症状が軽減されるのが確認できたのでこの療法を提案。

そして身体自体を色々と観察すると首と頭の繋ぎ目に一番異常を感じたのでその部分を調整すると自分でもここを押すと少し楽になるのでずっとここを押してました~とのこと。

この部分を調整しながらお話しを聞き、うつ伏せになってもらい、慢性的な痛みにはお灸が効果的な場合が多いし気持ちいい事が多いので鍼とせんねん灸を行い今日の治療は終了しました。

積極的に痛みを取る治療を行うとまた意識が痛みに向かう可能性があったので全体のバランスと気持ちよさを中心に考え治療。

今後も経過を聞きながら、少しでも 【身体と心のサポートが出来るように!】のスタンスで1~2ヶ月に一回診させて頂くことにしました。

現在、仙骨の前の部分に出来た悪性腫瘍と診断された方や、脊髄小脳変性症の方など少し難しい方も来院されていますが、あくまでも 僕の力で治す!というスタンスでは無く(当たり前ですが治せるモノではありません。)少しでも身体と心が快適に保たれ、自然治癒力が最大限に発揮できる状況を作れるようにする事。

つまり【身体と心のサポート】というスタンスで難病や難しい疾患には施術を行っています。

ただやはり治療家としては【奇跡的な治癒!】を目指している気持ちはいつも持ち続けています~