起立性調節障害の症例(高校3年生女子・高校1年生男子)

こちらの記事は2016年に以前のブログに書いた記事です。

こんばんは。広島市南区の整体・鍼灸 佐々木整骨鍼灸院です。頑張って書いてます~

ここ最近の起立性調節障害と診断された方について少し書いていこうと思います。

一人目は高校3年生の女子。

1年前から調子が悪く、朝起きられない。

頭痛・吐き気・気分が悪く学校に行かれない日が多くなり病院へ行き、起立性調節障害と診断されるも、心療内科やその他の病院へ行っても改善されないため、当院へ来院。

初診時お母さんが無理矢理連れてきた感じだったので、先ずはお母さんと30分ほど経過を聞き、それから娘さんと話しを聞きたかったが、全く目を合わせず、こちらの問いかけにも「わからん。忘れた。」の連発。。。 (>_<) 手首を見ると自傷行為も・・・

 

こういったケースは 先ずは患者さんと友達になる事が最優先!

 

血圧計で寝た状態と座った状態の変化や血中酸素濃度計での検査、眼球運動など客観的に評価できるモノを計測。

それから身体の状態をチェックし、今の状態をホワイトボードに書き出し、説明するも反応無し。。。

仕方ないので、裏技を使い少し話しを聞いてくれるようになった。(笑)

それから少し目を合わせてくれたので、もう一度色々と問診をしながら、先ずは身体の状態を整えてから色々な事を話し合って良い方向に向かうようにやっていこう~ということから始まり、何とか無事に一学期を過ごしたが、出席日数がギリギリで色々な提出物を出すように指示されるも色々と困難が多く、ついには「学校を辞めたい!」と。

 

僕自身は「辞めても良いじゃん!」と思っているのだが、親としては あと少しなんだから頑張れ!と。(ここで親と娘さんが喧嘩。。。)

 

良くあるパターンだが仕方ないので、もう一度親と話しをし、色々な選択の可能性について認める方向で落ち着いた。

 

まだまだ問題は解決していないのだが、親が少し変わることで変化が出てきそうな予感。

 

もう一例は、高校1年の男子。

去年の秋ごろから調子が悪くなるも、何とか志望校へ入学。

しかし、入学後も調子悪く、欠席がちだが何とか一学期終了。

夏休みになって調子を取り戻してきたが、母親としては、二学期チャンと学校行けるかどうか?不安なため先週来院。

この子はチャンと話しをする事が出来たが、本人の口から(そしてお母さんも不登校についてはあまり話さないでください。との事だったので(これも何か問題ありだな。。。))

不登校のことや起立性調節障害についての話しは出なかったので、先ずは身体の状態をチェックし、首と頭、お腹の緊張が強いため、もしかして過敏性腸症候群もあるのかな?と思い、「お腹の調子悪くない?」と聞くと、ビンゴ!

それから血圧等をチェックすると寝た状態低かったので(座ると正常なのでそれほど調整自体の問題があるとは思えない。)「朝、起きるの辛くない?」と聞くと本人の口から「実は・・・」と色々と話してくれた。 (^_^)v

 

しかしこの日はそれ以上触れず、身体からのアプローチをメインに施術していたら寝ちゃったので(笑)その日は終了~。

これからが、本番だな~

次回以降の反応を見ながら、あの手この手で進めていこうと考え中。

 

このような感じで起立性調節障害って診断されても、その子その子でアプローチが全く違うので、その当たりの事をご理解の上、 来院されたいと思われましたら是非!