コロナ後遺症の症例

こんにちは。

広島市南区の整体・鍼灸の佐々木整骨鍼灸院です。

今日はコロナ後遺症の症例について紹介したいと思います。

2023年8月17日現在、新型コロナに感染したという患者さんは多く、来院患者さんの約25%くらいの方は2020年からの約3年間で1度以上は感染しています。

多くの方は新型コロナに感染しても、ほぼ軽症で、後遺症も咳が少し続いたり、のどの痛みが長引く、味覚障害が少し続いた程度で本当に酷い症状で困っている方はいませんでした。

そんな状況で一人だけ、コロナ後遺症で酷い状況が続いている方が来院されたので紹介いたします。

患者:38歳男性・会社員

R4年5月末に新型コロナウイルス感染

感染後、発熱39℃前後の発熱と10日間程度、のどの痛み、息苦しさが続き血中酸素濃度も94まで下がっていて、もう少し酷くなると中等症で入院になるところだった。(結局自宅療養)

新型コロナウイルス感染後10日後も、寝起きのしんどさや日中の身体の怠さ、眠気、心臓周辺がチクチクする感じが続く。

当院への来院:R4年7月末

新型コロナ感染後の身体の倦怠感がずっと続くため当院へ来院。

主訴:とにかく身体が怠く、日中とにかく眠たく集中力に欠ける。胸周辺(本人曰く心臓)のチクチクした感じ

備考:新型コロナワクチン接種は2回で2回とも副反応が酷かった。(発熱・接種部位の痛み大・身体の倦怠感等)

こちらの方は元々当院へ1年に数回調子が悪くなると来院されていた方で、元々自律神経の調整が上手く出来ないタイプではありました。

しかし今回は明らかに今までとは違った様子でしんどそうでした。

施術は身体全体の緊張を緩め、東洋医学的な視点ではいわゆる腎陽虚として判断。

腎の陽虚を補うように施術。

1週間後に再診するも特に症状の改善はなし。(初回の施術後は身体はスッキリして楽になる。)

2診も初回と同様の施術。

その後3週間後に来院。

お盆休みで少し調子が良くなるもその後は変わらず。

3診目は自律神経の調整と腎陽虚を考慮し、背中にせんねん灸を加える。

その後1週間後に4診目

特に変わりはないが身体の緊張はかなり緩む。

朝のしんどさが気になり脈拍を測ると脈拍が50以下で徐脈が疑われ、循環器を紹介。

この時は頭がスッキリしないという事で頭鍼を加え、施術後は頭がスッキリする。

その後循環器で詳しく検査するも異常なしで、新型コロナ後遺症の専門病院へ紹介。

一応、そちらの病院で新型コロナ後遺症と診断される。

新型コロナ後遺症の専門病院では漢方薬を処方され服用するも特に症状の改善はみられず。

新型コロナ後遺症の専門病院への通院は3ヶ月で終了で全体的には少しましになった様子。

当院へはR4年7月末~R5年3月まで計11回来院。

R5年の3月頃には当初の倦怠感は消失し、普通通りの生活が送れるようになる。

このような経過で新型コロナ後遺症の方を診させて頂きましたが、コロナ後遺症の酷い症状の方はこの1名の方のみなので何とも言えないのですが、僕自身が感じた新型コロナ後遺症の印象はこちらです。

 

  • 新型コロナの予防接種で副反応が酷く出た人は要注意?
  • 元々自律神経の調整が上手く出来ないタイプの方は要注意?
  • 仕事のストレスを常に感じている方は要注意?
  • 東洋医学でいわれる腎・心に影響が出る可能性がありそう
  • 免疫系のシステム何か異常が起こっている?

 

当院では新型コロナ後遺症に対してどのような施術が出来るのか?

基本的には身体の構造を整え、機能を高めることが基本で、そこから自律神経系の調整が上手く出来るようにする事。

そして身体の血液、リンパ、脳脊髄液の循環を良くすること。

そのためには呼吸が深くゆったりと出来るようになる事が大事だと考えます。

具体的にはクラシカルオステパシーの全身調整と鍼やお灸などを組み合わせ、お一人お人に合わせたオーダーメイドの施術を行います。