顎関節症の症例2

こちらの記事も2017年の記事です。

こんばんは。 広島市南区の整体・鍼灸・佐々木整骨鍼灸院です。

先週ですが、久しぶりに顎関節症の方が来院されました。

不思議と顎関節症も続く時は続くのですが(来院される方が)4月にも中学生の顎関節症の子が来院し直ぐ治ったのですが今回はどうでしょうか?

30代半ばの女性、10日前から痛くなり、痛みが変わらないとの事で、本来急に痛くなったモノは普通にしていれば段々と痛みは軽減していきます。

それが全く変わらないとか、段々酷くなるといった場合は、日々の生活の中に悪化要因がある可能性が高いです。

悪化要因と言っても多分自分自身ではあまり気づいていないような、当たり前すぎる事で、まさかこれが原因?とは思っていなかった。

と言うようなことが多いです。

もともと顎が歪んでいて(本人も自覚している)意識してましたが、それでも痛みが出たことは今まで無かったそうです。

思い当たる原因を聞いても特に無いとのことで唯一考えられるとしたら、顎が痛くなる3日前に首の凝りがひどくてマッサージに行ったそうで、それが原因で顎が痛くなったのかな~との事でしたが、マッサージのあとはもみ返しも無く首も楽だったそうなので、マッサージで顎が痛くなったとは思えません。。。(やり方によってはうつ伏せで顎に負担がかかるような指圧系やストレッチ等で痛める可能性は否定出来ませんが)

こういった場合考えられる原因として、噛み締めがありますが、これもご本人さんは噛み締めるクセは無い。と。

ただ本人さんは噛み締めてない!と言われていても噛み締めているケースは結構多いので、普段の生活で意識して貰う事にしました。

問診や身体の状態を診ていき、今回の顎関節症の問題は、身体の歪みと仕事のストレスでした。

僕自身は殆どの方が身体の歪みを持っているため、身体の歪みが痛みの原因として捉えないのですが、動きの左右差が大きく、身体の緊張を緩められない状態だったので、最終的に身体のバランスを取るために顎に負担がかかってしまった?感じでした。

その身体の緊張を緩められない原因として仕事のストレス

仕事がずっと忙しく、考える事が多いので、頭の切り替えが出来ない。

ここ最近ずっと眠りが浅いそうです。

だから交感神経優位となり緊張を緩められない可能性が高そうです。

首と頭のつなぎ目がコチコチに固まっています。

で~ 先ずは顎周辺の緊張を緩め、顎の体操の指導。

そして身体の左右差を無くす体操をしながら、身体の状態を変えることで口の開き・顎の痛みが軽減することを実感してもらい、身体全体の緊張を緩め、頭と顔の緊張を緩めて終了。

昨日来院されましたが、痛みは多少残るモノの口の開きはかなり改善されていました。

今回のケースでは顎自体の問題よりも身体全体の左右差の問題と仕事のストレスによる、身体と心の緊張が一番の問題のようでした。

次回以降は身体全体の調整を中心に仕事のストレス軽減についてをメインにやっていく予定です。

顎関節症だけでは無く、ほとんど全ての急性の痛み(ぎっくり腰・寝違い等)は何も問題が無ければ自然と痛みが消失しますが、なかなか痛みが消失しないモノや、段々酷くなるモノは、何か?日常生活・仕事の中で負担になっている事が多いので、少し見なおしてみてください。