フォーカルジストニアの症例|失敗例

こちらは2018年のブログ記事です。

こんばんは。 広島市南区の整体 鍼灸 佐々木整骨鍼灸院です。

災害明けの今日、呉方面からの患者さんがキャンセルとなり、今週は東広島からの来院予定の方もいらっしゃいますが、JRもまだまだだし、高速も。。。

結構予約が空いている可能性がありますのでチャンスです!(笑)

そんな中で、久しぶりにフォーカルジストニアの患者さん。

フォーカルジストニアとは、簡単に言うと音楽家のジストニア

詳しくはこちらのHPをフォーカルジストニア

今回は詳しく書けませんが、大失敗。。。。(^^;)

 

「来るんじゃなかった!」と思わせるくらいの出来事は開業以来そうそうありませんが、今日はそう思わせたようです。。。

 

僕自身も相当凹んでますが、素直に言ってくれたことには感謝です!

 

今回は発症経過が短く、明らかにメンタル的な問題で発症していたので、上手くやれば即座に治るだろう!と自信を持って臨みました。

ここが先ず失敗に繋がる1

先ずは現状を把握してもらうために実際に曲を弾いてもらいます。

それも切っ掛けになった場面を思い出しながら。

いつものイメージトレーニング的やり方で。

それからリラックス・力を抜く方法(脱力のトレーニング)の指導。

体育会系とは違うので、いつものスワイショウとは違う形が良いだろうか?悩みましたが、一番簡単で、わかりやすく、効果的なのでスワイショウを2種。

そして手が冷たく汗をかいていたので、自律神経の調整が上手くいかないタイプなのがわかったので、手を温めるトレーニングと手指のトレーニング。

若干手のクセがあったのでその修正等。

ただイップスと一緒で、あまり身体の局部に意識を持って行くと逆に酷くなる可能性があるので、大雑把に指導して、それから今までの演奏家人生で一番良かった場面を思い出してもらいながら演奏してもらいました。

 

出来れば、この時の楽しく・気持ち良く演奏出来た感覚をしっかりと思いだしてもらいたかったのですが・・・

 

もうしばらくイメージトレーニング等を組み合わせ色々と試したのですが・・・・

 

最後は「もう疲れました!」と楽器をなおされ、顔が強ばっていたので、聞きました。「何が問題だった?」と。

 

「型にはめられた感じで、脱力ってそんな簡単なのでもないし、永遠のテーマなのに。。。大衆的なやり方でイライラしました。」と。

 

普段は繊細に物事を感覚的に捉えるのですが、今までイップス患者はほとんどが体育会系で、あまり繊細には行ってきませんでした。

逆にイップスの場合は局部に拘って繊細になると、悪循環に陥るので、大雑把に行ったのですが、芸術家や音楽家のような繊細な感覚を持った方達には苦痛だったのかもしれません。。。

 

一期一会、 今回の経験は僕にとっては本当にありがたい&悔しい&悲しい経験でしたが、今日の患者さんは怒り心頭状態で帰られたので、もう二度と会うことはないでしょうが、少しでも回復に向かうヒントがあれば嬉しく思います。

 

そして、次回来院される事は無いでしょうが、もう少しゆっくりと、演奏時の姿勢と身体の状態、意識の持ち方等を丁寧に分析しながら施術を行うやり方を選択しつつ、臨機応変に対応した進め方で臨むと思います。

 

フォーカルジストニアの治し方についてなかなか、これ!という方法はないのですが、こちらのHPは参考になると思います。

 

フォーカルジストニアの回復記録

 

今回はまだ本当のフォーカルジストニアにはなっていないので、ここで上手く対処できると泥沼にハマらない可能性が高いので、回復しやすいと思うのだが。。。

 

最後にもう少しやりたかった事も書いておきます。どなたかのヒントになれば嬉しいな~♪

 

・先ずは演奏時の身体の感覚、気持ちを唯々観察する。

・そこから今度は何に意識をおいているか?何処を意識しているか?を観察。

・その意識しているモノから違う事・違う部分に意識をおいてみる。

・足の裏・お尻の感覚・背骨・首・頭等

・目線は何処にあるか?

・今の自分はそのままで、空間を感じながら

・観客を意識して全ての空間を感じながら

・歩きながら・後ろ歩き

・口笛を吹きながら

・バランスボードに乗って

まだまだたくさんある!