小児鍼|発達障害の3歳の男の子の症例

こちらは2017年のブログ記事です。

先週3歳の発達障害と診断された子供さんが来院されました。

お母さんが保健師さんで他の方よりも観察力があり、早めに療育センターを受診し診断されたそうです。

 

発達障害で問題になることは色々とあるのですが、大事なことは現在お母さんが子供さんと関わって何に一番困っているか?不安に思っているか?難しいと感じているか?です。

 

お母さんに聞いてみると、「直ぐにかんしゃくを起こすことと言葉をまだ喋らないこと。」と言われたので、その辺りを中心に施術を組み立てることにしました。

と言っても特別変わったことをするわけでは無いのですが、先ずは自宅でやって貰いたいこととして毎日小児鍼を続けて貰う事です。

発達障害の子供さんじゃ無くても癇癪等には小児鍼は有効なので、毎日やってあげる事で、必ず変化が現れます。

発達障害の子供さんは身体に触れられることを嫌がる子も多いのですが、刺激の仕方で段々変化してきますから、実際に子供さんにやりながら、お母さんにも手足にやってあげて、小児鍼のやり方をお伝えします。

 

今回は言葉が出ないと言うことで小児鍼では無く、遊び感覚での口周りのアプローチ、口の中への刺激の仕方をお伝えしてこちらも毎日やってあげるように伝えました。

僕の今日の一番の課題は発達障害の施術&自宅でのケアよりもその子供さんと友達になる事です。(笑)

あとは子供さんの身体の状態の観察ですが、姿勢もそうですが動きの左右差や動作の可否・背骨の状態 頭・お腹の状態と身体全体の皮膚の状態などをしっかりと診ていきます。

 

そしてお母さんには成長段階の寝返りやハイハイ立つまでの経過を聞き、問題が無かったか?夜泣き等 この辺りは以前勉強会に参加した身体調和支援の勉強でしっかりと学びました。

 

一通り終えた後になかなか動き回ってじっとしてくれない中で抱っこしながら、遊びながら頭の施術を終わって終了。

 

良く問い合わせであるのですが、「頭蓋仙骨療法」をしていますか?と。

 

勉強はしましたが、正式なやり方をやっているわけでは無く、頭蓋仙骨療法も一つのやり方であって、有効な手段とは思いますが、僕はそれだけでは駄目だと思っていますので、「頭蓋仙骨療法で施術してもらえますか?」という問い合わせには「やってません。」とお答えしています。m(_ _)m

 

ただお母さんには自宅で出来る頭の触り方だけはお伝えしています。(^_^)v お母さんに実際にやってあげて、感覚を掴んで貰います。

(次の日メールがあり治療したその日は少し興奮気味で(しっかり遊んだので・・・(^^))昼寝をしなかったのですが、夜寝る時に頭を言われたとおりにやってみたら直ぐにいびきをかきだし、爆睡したそうです。

 

そして頭蓋仙骨療法で劇的に治る!みたいなことを期待されている方にも否定的にお話しします。(僕の知っている偉い先生は劇的な変化を出す先生達もいらっしゃいますが、僕には出来ないので。。。。(^^;))

 

今回はお母さんが保育士さんで発達障害についても知識があり、直ぐに変化することを期待するのでは無く、長い目でこの子に大切なこと必要な事をしてあげる覚悟で来院されたので、定期的に診させて頂くことになりましたが、あまり発達障害について知識がない方は、劇的な変化を期待されるので残念ながら定期的に来院されないことが多いです。

 

当院では長い目で子供さんの成長を一緒に見守りたい!そして少しでもその成長段階で出来る事をやってあげたいと言う気持ちを持った方を対象に発達障害の施術を行っています。

短期間での変化を期待される方は違う治療院へ通われて下さい。 m(_ _)m